ムクドリ
かれこれ15年位昔のことです。夫が1羽のヒナを拾ってきました。ムクドリです。どうやら、巣をニャンコに襲撃されたようで、その子を除いて全滅だったそう。せっかく生き延びたし、親もやられてしまったので、不憫になって持ち帰ってきたのだそうです。
まだ羽も生えてなくて丸裸。目も開いてなくて。ワシは最初は慣れてなくて、生々しい様子が気持ち悪くて。でも、子供の手前そんな素振りも見せられず(子供たちも「気持ち悪いね」とは言っていた」)
恐る恐る世話をし始めたのですよ。
寒くならないよう、(夏の暑い中)ヒーターを取り付け、30分おきにエサ(ミールワームっていう
小さなミミズみたいなヤツ)をピンセットでつまんで食べさせるんです。
ワシの気配を感じるとクチバシを思いっきりパカーっと開けて。かわいく思えてきて。それからはムクちゃんに夢中!
汗だくになりながら、腱鞘炎になりながらも楽しくお世話致しましたよ。
幼き頃の次男とムクちゃん
(庭にて)
残念ながら、ムクちゃんは天国に行ってしまいましたが、ワシにとっては命の先生でした。一羽のヒナが成長する姿は感動的でした。ワシになついてくれて、肩や頭の上に乗っけて、公園に散歩に行ったものです。(通りすがる人たちからは
怪訝そうな顔されましたがねぇ。)
鳥って体温高いんですねぇ。あの熱さがまだワシの手のひらに残っております。忘れられません。
ありがとう。ムクちゃん!!