読書日記
中村文則著
「去年の冬、きみと別れ」
人間は複雑なんだなぁと思いました。
このお話には3人の芸術至上主義者と心のねじけた女性が登場して、異様な世界観を繰り広げます。芥川龍之介の地獄変(自分の芸術のために娘に火を点けて、燃え死んでゆく様子を描いた狂気じみた画家の話)のオマージュともとれる場面もあり。
登場人物にはあまり共感できませんでしたが、こんな人たちもいるんだなと
勉強になりました。
作品に出てくるカポーティ「冷血」、オルハン・パムク「雪」に興味がわきました。
「君子危うきに近寄らず」とも言いますから、付き合う友達は選ばないといけないなと改めて思いました。しかし、孤独から破滅してしまう人もいるので、差別してはいけないと思うけれど。難しいなぁ~。
なんだか暗くなってしまったので
長女の廃材で作った工作作品をご覧下さい。
ではまた明日。
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