初めて海外を訪れたのは高校3年生の夏休みでした。母との二人旅です。母は英語が堪能で、好奇心旺盛。ここのところ、おんなじ質問を繰り返すという認知症初期症状があるとはいえ、モーレツでユニークな人柄で人生を突っ走っています。

そんな母とカナダのノヴァスコシア半島を巡るバスツアーに参加した時のこと。ツアーの参加者は悠々自適の老夫婦ばかり。日本人は我らのみ。

ある夫婦が我々に、にこやかに話しかけてきました。いかにも成功者然としたトランプ元大統領似の初老の男性とその奥さん。またその奥さんがブリッジッド・バルドー似の美魔女で、びっくりするほど化粧が濃くて凄かったです！

彼らは私らに「どこから来たのか？」「ご主人は何をしているか？」「日本人大好き」みたいなことを話していたんですけど、最後に私にとって

とてもショックな事件が！！

母が話の中で「私の娘がナンタラカンタラ」と話した時に、それまでにこやかだったお二人が異様な程の驚きの表情を浮かべ

「娘さん！？  お母様だと思っていましたわ！！」

みたいな感じで、声もワントーン高めに、大袈裟に驚いたではありませんか！

もうショックでしたよ～😢  確かに当時、私はぽっちゃり体型で、よく年齢の割に年寄り臭いと言われた事もあります。母は表情豊かで、目をクルクルさせて少女の様に振る舞う女性でした。

一方、私はと言えば 英語もちんぷんかんぷんで

ボケ～   モワーッ  ドヨーン  ドデーン  としてたからなぁ。

でも私と母の年齢差は33才。当時、母は50才。

私、随分おばあさんに見えてたんですねぇ。

その後 私がダイエットに励んだのは言うまでもありません。