コリコ 幽霊に間違われる👻
コリコ小学校一年生の頃の話です。
授業中に具合が悪くなった私は、保健室のベッドで休んでおりました。
しばらく横になっていたら、気分も良くなりましたが、保健の先生がいなくなってたんですよ。
多分、職員室か何処かに行かれてたんだと思います。
私はベッドに座ってカーテンを閉めて、先生がいらっしゃるのを待っていました。そこへ二人の女子が部屋に入って来て、色々と話し始めたんですよ。私がカーテンの奥にいるのも知らず…。
その話ときたら実に多岐に渡り、かなりプライベートな内容で、陰で聞いてる私にとっては面白く興味深いものでした。
主に一人の女子がしゃべっていて、もう一人の方は聞き役といったところでした。
私は、彼女(話している子)の家族構成から、嫌いな科目、クラスメートの柴田君が好きな事、大阪のおじさんとおばさんが別れるかもしれない事、ペットのハムスターのチロルちゃんがケージから脱走して困る事などを、聞きたくもないのに、聞いてしまいました。
なんか、盗み聞きしてるみたいで嫌じゃないですか。さすがに私も居心地が悪くなって、私の存在を彼らに知らせた方が良いのではないかと思った訳ですよ。
カーテンをそっと開けて首をひょっこり出しましたらね、
「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ! 何あれッ!」
「見たッ? 首がッ ! 人の首!」
「怖い … 幽霊じゃない?」
「カーテン開けてみる?」
「やだやだ!もう行こッ!」
そして二人は足早に部屋を去って行きました。
私は唖然とするやら、可笑しいやら
なんとも複雑な気持ちでした。(終)
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。