謎の創作料理 ンドゥンガ・ンドゥンガ
うちの夫は自然派です。経済的に余裕があれば、無農薬、無化学肥料、地産地消、無添加物で生きていきたい人です。
今から10数年前の事です。うちは子供が5人、毎度の食事の準備は大変です。インスタントや冷凍食品など出そうものなら虐待母なんて言われかねないですから。
その日は何もメニューが思い付かなくて、台所で立ちすくんでおりました。いつまで悩んでも何も思い付かないんですよ。
そしたらふいに、昨晩TVのドキュメンタリーで見たアフリカのナントカ族(名前忘れた)の暮らしを思い出したんです。男衆が狩りに行っている間に女衆は近所の奥さん方とおしゃべりしながら、トウモロコシの粉とかタロ芋を煮込んでるんですけど、これがまた悠長で、何時間も蒸したり煮たり。実にのんびりして素朴で。羨ましい。
一人でほっこりしていたら、急に創作意欲が湧いてきました。なにも、ちょこまか料理をする必要などない。腹に入れば同じ事。素材の旨味を100%生かそう!
で、出来上がったものが、なかなかの物でした。
材料は、🧅🥕🥬🥔🍄🍆 そして鰹節と桜エビ。
酒🍶と醤油で味付け。変な物は一切入っていません。味見してみても滋養豊かな煮込み料理という感じで決して悪くない。
ただ。見た目が。色が。
水彩絵具の全部の色を混ぜたような色。
小学生の頃、絵画の時間に天才気取りで「自分にしか出せない色を生み出してやるぞ!」と意気込んだはいいが、結局全部黄土色になってしまって、これなら最初から普通に塗れば良かったよ…
というヤツです。
先日訪れた地層にもどことなく似た色です。
さて、この摩訶不思議な創作料理をどうやって子供たちに食べさせるか?
そこで再びアフリカ登場です。
アフリカの伝統料理、その名も
「ンドゥンガ・ンドゥンガ」(コリコ命名)
子供たちは恐る恐る鍋を覗きこみます。
「変な料理」「これ美味しいの?」
「アフリカの子供たちは皆これを食べてるよ。
これを食べると足が速くなるし、頭も良くなるらしいよ」(ウソ)
「え~でもヤダ~。食べたくな~い。」
「お母さんも食べるよ!ほら、おーいしーい!」
「まずそ~う!食べな~い!」
どうしても食べようとしない子供たちには
やはり、コレが一番効く
「特別キャンペーン!お碗一杯食べた子にはなんと! 10円 プレゼント!」
これでなんとか廃棄物ゼロ。環境にも優しい夕食でした。
Stray Kids "神메뉴(God's Menu)" M/V
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。