アメリカの薬物依存🧐
長女にすすめられて観ました。Netflixオリジナルドキュメンタリー。
内容は「アメリカに巣食う興奮剤アデロール(アンフェタミン)の闇」といったところでしょうか。
戦前から割と一般的に出回っていたそうで。戦中は兵士の必需品だったそうで。ベンゼリンという薬物は映画やアニメにも普通に出てくるほど認知度があるらしくて。
かのJFケネディ大統領も常用してたとか。密造もすごかったらしい。
ADHD(注意欠陥多動性障害)のために処方されるリタリンを学校が推奨するまでになってきているとか。
今では障害のない健常者が濫用しているらしい。年間350万人のアメリカ国民が何かしらの興奮剤を服用しているらしい。
大学生(名門大学のエリート)が違法麻薬をネットで手に入れたり横流ししたりしてるらしい。薬欲しさに発達障害でないのに障害がある振りをして病院で興奮剤を処方してもらったり。
ある金融アナリストは1日16時間働き続けるために興奮剤を止められないという。
アスリートやアーティストたちもパフォーマンスを上げるために薬物にのめり込んでしまう例も多いらしい。
しかし興奮剤は認知能力を向上させる働きはないという。一時的に幸福感や高揚感をもたらすらしいが、薬が切れると一気にドーンと落ちてしまうらしい。
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面白かったのはリタリンを作り出した
コナー博士が1度試しにリタリンを飲んだのだが、二度と飲まなかったと語ったことです。しかも製薬会社が医者と結託してボロ儲けしている現状を憂い、リタリンを作った事を後悔したという。
健康な人たちまで薬漬けになってゆく悲劇は、やはり社会のあり方が間違っているのかもしれない。
何でもかんでも合理性、効率、儲け、競争を煽り、人間らしさを無くしてしまったこの社会に問題があるのかもしれません。
競争社会で生き残るために、他人より
優秀にならなければいけない…というプレッシャーに打ち克つために薬漬けになっていくのは危険であり、悲しいことだなと思いました。
どうすればより良い社会になるのでしょう?
考えさせられる番組でした。
それではまた。
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