「学校 II 」(山田洋次監督)
長男の中学校卒業式の日、担任のK先生は私たちのために涙を流して下さった。
息子は中度の自閉症。場面緘黙もあった。
些細な事で逆上し、度々暴れ、破壊行動を起こした。入院治療もした。
先生は「N君に伝えたい事がたくさんあるのに、教えてあげたい事がたくさんあるのに、私は何も
できなかった」って。
「生まれてきた人がみんな幸せで笑顔で一生を送ることのできる世界にしましょう。」
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私が働いているお弁当屋さんには軽度知的障がいの人もいます。みんな純粋で心優しい人たちです。子供のように無邪気だったりします。
だから私も素直でいられるのです。
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山田洋次監督の「学校 II 」は胸が苦しくなる映画でした。主人公の軽度知的障がいの青年が職場で
度々ミスをして上司に叱責されます。彼は友達(重度の障がい)を羨ましがるのです。
彼は泣きじゃくります。
「あいつは自分がバカだってわからないからいいよな。僕は自分がバカだって分かるから辛いんだ。職場で失敗ばかりして、みんなに馬鹿にされてるのがわかるんだよ。あいつぐらいのバカに生まれれば良かったなぁ。」
彼らの卒業式のシーンも胸をえぐられるような思いがしました。担任の若い先生が泣いて言うのです。
「お前たちを卒業させたくない!いつまでもここから出したくない!辛くて厳しい社会にお前たちを出したくない!」
まさに私がいつも思っていたことです。
大人になって欲しくない。
いつまでも子供のままでいて欲しい。
でも日に日に私も年を取って、いずれは息子たちより先に逝かねばなりません。そのためには、自立させなければいけないのはわかっているのです。
今日も頑張っていきましょう。
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